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higa-design建築設計事務所(ヒガデザイン)

ブログ:浄化槽の大きさ


先日提出した店舗併用住宅兼事務所の確認申請がおりました。
この物件は1階が店舗兼事務所、2階が住宅の建て替えです。
狭山市には下水道の整備がされていなく浄化槽が必要な地域もあり、今回は浄化槽を設置します。

ちなみに多くの自治体では浄化槽設置の補助金があるのですが、狭山市では申請件数がほとんどないということで数年前に補助金はなくなりました。

必要な浄化槽の大きさはJISの処理対象人員算定基準により何人槽か導き出します。
店舗兼事務所と住宅は算定式が異なり、別々に導き合算します。
すると本来5人槽で良い規模なのですが、算定式を合算することで10人槽が必要となってしまいます。
規模に対して10人槽は過剰設備ですし、コストもかかります。

そこでお客さんに1年間の水道使用量を出して頂きそこから処理量を算出し、5人槽でも十分にまかなえる大きさであると証明しました。
市役所の協議の結果5人槽で良いとなりました。
建物は1件1件大きさや内容が違い、単純に法律や基準の算定式では過剰になってしまうことがあります。
そういったときは別のアプローチから適正なものに設計するのが建築設計事務所の役割だと思っております。