ブログ:まちの工務店
以前勤めていた設計事務所の所長、副所長から話が回ってきて、設計事務所で設計した物件の水回りリフォームの相談を受けました。
私が入所する十数年前に完成したもので私の知らない初めて伺う物件です。
細部にまでこだわった設計でそれを何十年も経っても綺麗にお住いになっているオーナーを感心いたしました。
建物も暮らす人も年を重ねていくとそれぞれ不具合もあり、それを解消するためのリフォームのお話でした。
オーナーの要望を最大限に取り入れ、コストなども考え設計事務所の物件も施工する工務店とも話をし総合的に計画を提案しました。
一方、同じ提案をオーナーと付き合いのある町の工務店にすると、あれは出来ないこれは出来ない、こうした方が良いとオーナーの要望より自分のやり方を提案し、しかもコストが高い結果に。
町の工務店のやり方も理解できないわけではないが、ここまでオーナーの要望が消されてしまうのかとショックでした。
施工者の技量や考え方でお客さんの要望が消され、妥協するケースは世の中には多いんだろうなと印象を受けました。
今回は設計依頼ではなく相談という形だったので自分の立場で言える最大限の助言はさせていただきました。
今後どのようになるかわかりませんが、最終的にオーナがリフォームして良かったと思えるようになって欲しいです。